鼻の下のヒゲが気になる…… 

隣の席の男の子がマスクを外した娘の口元を見て笑ったそうで、娘から相談されました。

確かに長女の鼻の下の産毛は濃いんですよね。

あー、もっと早く処理したいかどうか聞いてあげればよかった。娘よ、ごめん!!

口元のうぶ毛が気になるとき「毛抜き」でサッと抜きたくなる子も多いですよね。

毛抜での処理は痛みはありますが一瞬で気になるヒゲをなくすことができ、しばらくは生えてこないのでついつい毛抜きで抜きたくなる気持ちもよーくわかります。

ですが、毛抜きでヒゲ(口の周りの産毛)を抜くのはNG!! 絶対にやめてくださいね!

「毛を抜くと濃くなる」と聞いたことがある人もいると思いますがこれは事実です。

この記事では「なぜ無理に毛を抜くと濃くなるのか?」この理由をわかりやすくお伝えしますね。

気になるので一刻も早くなんとかしたいのはわかりますが、一度濃くなってしまった毛を薄くするのはかなり難しいんです。

後悔する前にこの記事を読んで、あなたに合った正しい処理方法を見つけてくださいね!

毛抜きでヒゲを抜くと濃くなる理由は「硬毛化」

毛抜きで無理やりヒゲを抜いてしまうと毛の根本(毛根・もうこん)に強烈なダメージを与えます。

ダメージを受けた毛根は自分の身を守ろうと強く硬くなり、これを硬毛化(こうもうか)といいます。

硬毛化した毛根から生えてくる毛は太く濃くなってしまいます。

そもそも私たちの体毛は毛根の中にある「毛乳頭」という部分にある毛細血管で体とつながっています。

毛細血管から栄養を受け取ることで、毛がつくられ成長していきます。

毛抜きで毛を抜く行為はここを無理やり引きちぎることで、引きちぎられた組織は自らを強くしようと変化し、これが硬毛化の正体で毛が濃くなる原因なんですよ。

一度抜いただけですぐに濃い毛が生えてくるわけではありませんが、いったん硬毛化するともとの薄い毛のに戻すことはかなり難しく、何度もレーザーを当てて毛を作る部分を破壊しなければならなくなります。

毛抜きで毛を抜くのはとーっても手軽な方法ですが、後からツケが大きく回ってきますので絶対にやめてくださいね!

毛抜きでヒゲを抜くとニキビや埋没毛の原因になる

毛抜きで口周りのうぶ毛を抜く行為は硬毛化以外にもさまざまな肌トラブルが起こるリスクが高まりますので、ここでざっとご紹介しますね。

【毛抜きで起こりやすい2大肌トラブル】

  • ニキビや吹き出物
  • 埋没毛

ニキビや吹き出ものができる

毛抜きで無理やりヒゲを抜くと、生えていた毛がなくなった毛穴は穴がぽっかり空いた状態になっています。

毛が生えていた毛穴の奥には毛が作られる大事な部分(毛母細胞)があり、無理やり抜かれて穴があき荒れた状態の毛穴へ肌表面に普段からいる常在菌が入ってしまいます。

毛穴にはいた菌が悪さをするとウミの溜まった白ニキビのようなものができ、これが毛嚢炎(もうのうえん)と呼ばれるものです。

埋没毛ができる

毛抜きで毛を抜こうと引っ張ったときに毛が途中で切れてしまうことがありますよね。

この切れた残りの部分が皮膚の中に残ってしまうと、そのまま成長して伸びるときに毛穴から出ずに皮膚の中に向かって伸びてしまうことがよくあります。

そのまま皮膚の中で毛が成長していくと皮膚の下で毛がどんどん伸びて、皮膚内に伸びた毛を確認できるようになり、これが埋没毛(まいぼつもう)です。

私は学生の頃ひざにだけすごく濃く太い毛が生えていてそれが嫌でよく毛抜きで抜いていましたが、このとき埋没毛がしょっちうできていました。

あまりにも気になるときは皮膚を針でほじくって抜いたこともありましたが、そこから炎症を起こしてさらに状態を悪化させたという苦い経験があります。

ひざならまだ隠せるのでいいですが、これが顔となるとなかなか辛いですよね。

これらの肌トラブルを一度起こしてしまうと改善してきれいな肌にもどすのにもかなりの時間がかかりますし、隠したい口元が余計に目立つのは嫌ですね。

こういったことから、簡単に処理できるからと「毛抜き」でヒゲを抜くことはNGなんですね。

女子の口周りのヒゲはどう処理するのがいいの?

お肌の弱い小学生女子の口周りのヒゲケアは次の3つがおススメです!

  • 安全な方法でそる
  • 抑毛ケア商品を使う
  • 脱毛サロンや医療脱毛を利用する

安全な方法で剃る

顔の肌はとても薄く、また子どもの肌は薄いので頻繁にそることはおすすめできませんが、月に一度くらいのペースであればそる方法が最も手軽で即効性があります。

そる方法としては次の3つがあります。

  • カミソリ
  • 電動シェーバー
  • プロに顔ぞりをしてもらう

この中でもおすすめは電動シェーバーでそる方法で、手軽で安全で即効性がある方法です。

そると毛が濃くなるのでは?と思っている方もいるかもしれませんが、これは間違いです。

毛は自然に生えた状態では先にいくほど細くなっていますが、これを途中でカットするとその断面が目立ち濃くなったように感じてしまうのですね。

ただ、そるときに毛母細胞に伝わった刺激によりもとの毛よりも濃くなってしまうこともありますのでそり方には注意して正しいそり方を実践しましょう。(正しいそり方は別の記事で解説しますね!)

とはいえ、そってみて見た目が濃くなったように感じて嫌なのであれば別の方法を試すのがいいですね。

自己処理に慣れたママならカミソリで剃ってあげるのもいいと思います。

慣れていない場合は肌を気づ付けてしまう心配があるので電動シェーバーを使うことをおすすめします。

もう1つの方法としてカミソリやシェーバーよりは費用は高くなりますが、顔ぞりを専門にしてくれるお店がありますのでそういう顔ぞりサロンなどを利用するのもいいと思います。

抑毛ケア商品でのケア

抑毛ケアローションは毛の発育を抑制する効果のある成分が含まれたローションで、一般的なローションと使い方は同じで洗顔後に肌に馴染ませて使います。

うちの娘が今試しているのが抑毛ケアローションです。

それまでは冬の肌荒れが目立つときに私のローションやクリームを塗っていましたが、今回ヒゲの件をママ友に相談したところ抑毛ケア商品を教えてもらい、娘専用の化粧水など持っていなかったので試しに購入しただいま継続中です。

娘はまだ使い始めて1ヵ月程度なので抑毛効果は感じられていませんが、ローションを継続的に使うのが初めてだったので肌がすべすべして整ってきているのが分かり、自分でも嬉しいようです。

抑毛ケアローションでのケアで変化があったり、もっと効果的な使い方が分かり次第シェアしていきますね。

ムダ毛の処理方法には除毛クリームもありますが、口周りの皮膚は非常に薄いので除毛クリームでは刺激が強すぎるため、子どもの顔に使うのはNGです。

実は私は除毛クリームを口ひげに使ったことがあり、毛は消えましたが唇の上が真っ赤に腫れてしばらく痛みが続きました……。

除毛クリームは口周りには使用しないでくださいね。

脱毛サロンや医療脱毛を利用する

今は小学生でも脱毛に通う子がたくさんいるようですね。

脱毛の方法もいろいろとありますが、小学生におススメなのは「蓄熱式脱毛」という皮膚に熱を伝えて毛根を破壊するレーザー脱毛で一番のメリットは痛みがほとんどないことです。

子どもや学生だと割引してもらえるところがありますので、気になる方は調べてみてください。

私はこちらも気になっていますので、抑毛ケアの効果が感じられなければこちらもやってみようかなと娘と話していますので、近々調査して記事にしたいと思います。

【小学女子】ヒゲケアで毛抜きはNG!毛を無理に抜くと毛が濃くなる理由のまとめ

口周りのヒゲを毛抜きで抜いてしまうと、硬毛化や毛嚢炎や埋没毛など肌トラブルを起こす可能性があるので、毛抜きの使用は避けましょう。

女子のヒゲの正しい処理方法は次の3つです。

  • カミソリ・シェーバーで安全に剃る
  • 抑毛ケア商品を使う
  • 脱毛サロンや医療脱毛を利用する。

お子さんに合う方法を探して、悩みを解決してあげてくださいね。